dancyu web発足記念として造られた「d酒」が完成し、伊勢丹新宿店には発売開始です!
「d酒」とは、雑誌dancyuがWEB展開するにあたり、これまで「観る側」として何年も取材を重ねて来た日本酒を今度は「造る側」になってみるという記念企画。
舞台は、新潟県佐渡にある日本酒蔵尾畑酒造さんの「学校蔵」。ここは一般の方向けに日本酒の造りを経験させてくださる環境が整っており、尾畑酒造全面協力の下、「d酒」用のタンクを一本仕込み、酒質設計から酒造りまでをdancyu webチームと松崎 晴雄さん、そして、藤田千恵子さんが行いました。そのメイキング映像を監督石井かほりが手掛けさせていただきました。
2018年11月21日~27日
新宿伊勢丹地下和酒売り場にて
(販売品目は火入れと生の2タイプ)
※スペシャルトークショー
11月24日の14時~、16時~
ゲスト:松崎 晴雄さんと藤田千恵子さん
石井 かほり監督のメメイキング映像も公開!
https://www.isetan.mistore.jp/shinjuku/shops/foods/suinoza/shopnews_list/shopnews035.html
dancyu web主催イベント「伊勢丹新宿店で逢いましょう。」
11月24日14:00-/16:00-
伊勢丹新宿店 本館地下1階
粋の座 おもてなしBarにて、「d酒」が販売されます!
https://dancyu.jp/join/2018_00000870.php
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映画監督としてデビューして以来、自らがメインでカメラを回すことは避けてきた石井です。撮影はその場の反射神経がモノをいう為、後の編集作業がチラつくと、反射神経が鈍り、映像の持つ力が減ってしまうことがあるからです。
映画が総合芸術と呼ばれるのは、こうした各分野のプロフェッショナルが掛け算され、独りの能力の何百倍もの完成度となるからです。
しかしこの度、その禁じ手を解放し、監督自らメインでカメラを回した映像を制作しました。実に15年ぶりのこと。禁じ手を解放してでも引き受けたかったのです。
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手がけたのは、グルマンのバイブル「dancyu」が、web展開するにあたり企画された「d酒はこうして造られた。」の記録映像。
舞台は、新潟県の佐渡島にある廃校を利活用した「学校蔵」。
日本酒輸出協会会長 松崎晴雄さんと、日本酒ライターの草分け的存在 藤田千恵子さんらが酒質を設計するだけでなく、「尾畑酒造 学校蔵」の杜氏指導の下、「チームd酒」として仕込みも体験し、醸すというのです。
石井がカメラを回したのは、単に撮影部を雇う予算が無かったから。しかし、予算をケチられたからではなく、寧ろその逆の流れがありました。そもそも映像を記録する予定では無かった中で、純粋な気持ちでわたしの名前が浮上し、ならば少しでも予算を付けて「仕事」にできないか、と掛け合ってくださったのでした。
大好きな人たちが、自分で設計した日本酒を自分たちで造るという、人生で最初で最後であろう現場に立ち会えること。そして、少しでも仕事として声をかけたい、という、精一杯の敬意に感動し、応えようと思ったのでした。
あと、酒蔵撮影は映画『一献の系譜』で散々したので、「できるライン」が明確に見えていた、ということもあります。やはり、プロとして成立できるかどうかの設定はシビアでいたいと思うので。
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「d酒」は、おとといから伊勢丹新宿店にて発売されています。
明日は「伊勢丹新宿店で逢いましょう。」と題し、スペシャルトークショーが開催されます。
記録映像の上映と、藤田さんと松崎さん、石井のクロストークを予定。藤田さんや松崎さんが、今回「超えた一線」について心情を語っていただきたいと考えています。
定員15名と極少のため、早い者順にすぐ埋まってしまうと予測されるが、ぜひ足をお運び願います。
2月9日「TEDxHimi」に映画監督石井かほりが登壇させていただきます。
TEDをご存知ですか?
下品なクマの映画じゃないですよ?
11月17日(土)-18日(日)に開催される「兵庫ご当地グルメフェスティバル in 宍粟 日本酒のふるさと祭り」でのドキュメンタリー映画『一献の系譜』上映情報をラジオkiss FM KOBEにて告知いただけました!
「兵庫ご当地グルメフェスティバル in 宍粟 日本酒のふるさと祭り」
日時:2018年11月17日(土)-18日(日)
時間:両日10:00~16:00
会場:宍粟市 サンホールやまさき特設会場
※映画上映は、17日(土)のみとなります
ドキュメンタリー映画『ひとにぎりの塩』が神楽坂の「幸國寺」さんにて上映決定致しました!
主催は、おだしプロジェクト代表 土岐山協子さん
懇親会では、映画で紹介された揚げ浜塩で握った塩むすび、おだしの味噌汁、季節の野菜の漬物、無農薬栽培されたお茶のふるまいも予定しています!!!
2018年12月15日(土)
15:00-開場
15:30-上映開始
17:00-トークショー
17:30-懇親会
18:30終了
会場:幸國寺
東京都新宿区原町2-20
都営大江戸線 牛込柳町駅 下車徒歩2分
参加費:当日現金払い
おとな3500円
大学生2000円
中高生1000円
乳幼児 無料
申込み方法:odashi.pjt@gmail.com
上記メールにて
件名:ひとにぎりの塩
本文:
①参加者氏名(お子様ご年齢)
②ご住所
③電話番号
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土岐山さんは、高校の教員時代に受け持った素行の悪い生徒たちがいつもお腹を空かせていることに気づき、教室後ろのロッカーの上にお出汁と炊いた米を提供したところ、一年後には彼らの内面がとても穏やかになったという経験から、愛情のこもったご飯の大切さを追求し始めます。特に「出汁」の偉大さに注目し、ある時は昆布漁に、ある時はカツオ漁にと、漁師として物事の本質を掴みに行く姿勢を貫き、「おだしプロジェクト」を展開。
そんな土岐山さんが今回、能登半島に伝わる塩づくりを追ったドキュメンタリー映画『ひとにぎりの塩』の上映を通して、食のあり方を考える場を作ってくださいます。
会場となる「幸國寺」は、美味しく安全な選りすぐりの野菜を扱う神楽坂の「八百屋 瑞花(すいか)」創業者 矢嶋文子さんのご実家で、引き寄せられるように三者のコラボが実現しました。
この映画を観れば、日本という地形や海洋環境、戦争、職人、人間と自然の関わり方、地域の見つめ方などなど様々なテーマについてヒントが得られるのではないかと思います。
ぜひ、お越しください。
「ドキュメンタリー映画は動く遺影だ」
以前、先輩監督が言った。
作品が完成し、年月を経るにつれ、この言葉が現実となっていく。
2018年11月7日午前9時49分。
「能登杜氏四天王」のひとりと呼ばれ、富山県の桝田酒造店「満寿泉」の名を全国に知らしめ、今の吟醸酒の礎を築いた三盃幸一さんがご逝去された。享年91歳。
永六輔さんは「人は二度死ぬ」と言った。
肉体の死と、遺された者の記憶の忘却というふたつの死。
しかし、映像に刻まれた「生きる姿」は、後者の死を、もしかしたら、未然に防ぐかも知れないと思う。
古から伝わる農地田畑、故郷の緑を守ってきたのは酒屋もん。杜氏の造ったお酒は、「芸術品です」と明言された三盃さん。
この言葉で、わたしは映画『一献の系譜』が普遍的テーマまで昇華できると悟った。
また、他の杜氏さん方が「自分の酒」について語るのに対し、三盃さんだけが頭ひとつ俯瞰に出ていて、「能登杜氏とは」を語ってくださった。正直、三盃さんがいらっしゃらなければ、『一献の系譜』というお話は一本筋が通らなかったとさえ思う。
撮影当時、三盃さんは87歳。
ケアホームに入所されており、撮影はワンチャンスのみと言われた。
ほとんど事前情報も無いままお目にかかり、緊張のインタビューだった。
ご年齢や施設にいらっしゃることを鑑みて、声もさぞ小さかろうと、マイクの感度を高め、身体のすぐ側でセットした。しかし、いざインタビューが始まると、、、度肝を抜かれた。録音部がヘッドフォンを慌てて外す。腹の底から発せられる割れんばかりの声が部屋中に響いた。
一時間を過ぎたあたりで、お疲れだろうと思い、コーヒーを勧めたが「私の話が面白くないですか?」と言われ、「まさか!大変興味深いです。でも、お疲れではないですか」と返したが、まるで心配無用の様子なので、結局二時間近く一度も休憩を挟まず語っていただいた。
ようやくインタビューが終わり、ホッとしたのも束の間。
三盃さんが部屋に戻られる時、またまたすごい衝撃を受けることになった。
ホームの方が二人掛かりで三盃さんの脇を抱え、歩幅といったら、半歩ずつしか前に出ていない。ご年齢を思えば寧ろこちらの方が自然なのだろうが、直前までの姿とのギャップに、「三盃幸一というひとの生き様」を感じずにはいられなかった。
驚いていると、三盃さんは日本酒の話をする時だけ、特別元気になられるのだとホームの方が教えてくれた。それを聞いて、元WBA・WBC統一世界ヘビー級チャンピオンであるモハメド・アリがパンチドランカーになっても、ファイティングポーズを取ると、ピタッと震えが止まったという逸話を思い出した。
映画の完成披露上映会は、お越しいただけなくても仕方ないと思っていた。しかし、ご家族と共にお越しくださり、鑑賞後、「能登の宝になりました。どうもありがとうございました」と、力強く握手してくださったのだ。素直にこの映画を形にして良かったと思えた瞬間だった。
映画『一献の系譜』の中で、三盃さんはこの先も生き続け、大事なメッセージを語り続ける。観客は、各々の人生の中でそのメッセージを実態の伴うものに変えていく。血のつながりだけでなく、ひとは誰かの一部となって生き続けるのだと思う。
映画『一献の系譜』が、そんなきっかけになれれば、こんな幸せなことはない。
ご葬儀で、映画の三盃さんのシーンを流したいとご遺族からお申し出があり、もちろん快諾した。
合掌
監督石井かほり
播磨国風土記に「日本酒発祥の地」として記載がある兵庫県宍粟市で、「日本酒のふるさと祭り」が開催されます!
その催しのひとつとしてドキュメンタリー映画『一献の系譜』が上映されます。
監督石井も駆けつけ、町家を再生させ、お酒を通じひとが集まる場作りに励む琴地あかりさんとのトークイベントも予定!!
ぜひ起こし下さい!
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イベント名:日本酒のふるさと祭り「一献の系譜」上映会
会場:山崎文化会館
会場住所:兵庫県宍粟市山崎町鹿沢88-1
日時:11月17日(土) 13:00-
問合せ:公財)しそう森林王国観光協会
E-mail info@shiso.or.jp
TEL 0790-64-0923
備考:監督トーク有、他ゲスト:琴地あかり様
11月5日18:55-テレビ東京「YOUは何しに日本へ?』をご覧ください。
今回の舞台は、新潟県は佐渡島。
ここに廃校になるはずだった小学校を買い取り、日本酒を広く伝える空間「学校蔵」として再生させた蔵元さんがいます。
「真野鶴」尾畑酒造さん。
こちらは夏の間、一般の方や企業さんのオリジナル酒造りに応えたり、ゲストを招いて講習会などを開催。酒質のリクエストができるだけでなく、杜氏の指導の下、実際に仕込みや洗い全般を手伝うのです。
https://www.obata-shuzo.com/home/gakkogura/
今回のテレビ番組で「YOU」となったのは、スペインのピレネー山脈で日本酒蔵を始め、日本酒を醸し出したアントニオ・カンピンズさんです。日本酒の技術を磨くため、この「学校蔵」を訪れました。
アントニオさんは、弁護士であり、デザイナーでもあり、そして、日本酒に惚れ込んで何度も日本にいらしては勉強されて、自国で蔵まで作っちゃうスーパーマンでありながら、とっても深く優しいお方。
監督石井は訪スペインの際、アントニオさんの蔵見学をさせていただき、アントニオさんの人生初の日本酒を飲ませていただく機会に恵まれました。
それは、飾り気がなく、素朴で米の美味しさを素直に味わえる、なんとも「日本酒の原点」のような印象でした。そんなプリミティブな日本酒をまさかスペインで味わうことになるとは思ってもみなくて、それ即ちアントニオさんのお人柄そのものだなぁ、と、痛く感動したのでした。
そのアントニオさんが来日されるとのことで、居ても立っても居られず、また、お友だちが『一献の系譜』をアントニオさんにご覧になってもらいましょうよ!と声を挙げてくださり、佐渡まで駆けつけたのでした
「大江戸日本酒まつり2018」にて映画『一献の系譜』上映およびトークイベント満席にて終了。
トークテーマは、「丁寧に生きるということ」でした。
丁寧に生きるって、手間のかかること。気を抜くと幾らでも粗雑になる。だから、自分なりの丁寧論のコツみたいなことをお伝えしたいと思い登壇させていただきました。
本主催は、吉祥寺「にほん酒や」オーナー高谷さんと、神田にある「神田新八」の佐久間兄弟。
高谷さんが今回のトークイベントのMCとなってくださり、また、駆けつけてくださった文筆家藤田千恵子さんも加わっていただきました。
わたしが日本酒をテーマに映画を撮り始めたころから高谷さんとは出会っているので、気づけばもう6年の付き合い。
そして、わたしの映画の劇場上映の際にこの「大江戸日本酒まつり」でも大々的にPRご協力いただき、このお祭りが、主催者の方々のどんな思いで成り立って来たのか、わたしなりに見つめて来たので、今回映画の上映をいただけたことは感慨深いものがありました。
これからもエネルギー量や方向に共感できる方と、この作品を育てていけたら、と思います。
ありがとうございました
「一般社団法人awa酒協会 2018年awa酒認定式お披露目会」に監督石井かほりがお招きいただき参加して参りました。
「awa酒協会」が発足した昨年のオープ二ングプレス発表会でいただいた時の印象は、シャンパンに負けない!!ということを意識された「華やかさ」が目立っていたけれど、二年目は「深み」を増したものに感じられました。バリエーションの豊かさ。やはり、これが日本酒の面白さなのだと確信。
参加蔵も現在15蔵で、来期には「黒龍」さんと「陸奥八仙」さんが控えており、この先も認定蔵は増し、盛り上がって行くのではないかと感じます。
ちなみに、awa酒認定基準は、以下。
(awa酒協会HPより引用)
米(※2)、米こうじ及び水のみを使用し、日本酒であること。
国産米を100%使用し、かつ農産物検査法により3等以上に格付けされた米を原料とするものであること。
醸造中の自然発酵による炭酸ガスのみを保有していること。(※3)
外観は視覚的に透明であり、抜栓後容器に注いだ時に一筋泡を生じること。
アルコール分は、10度以上であること。
ガス圧は20℃で3.5バール(0.35メガパスカル)以上であること。(※3)
品質基準
常温で3ヶ月以上、香味、品質が安定していること。また火入れ殺菌を行うこと。炭酸ガスは、配管及び容器内のガス置換の目的で使用するものを除く。
※2 純米であることや精米歩合については規定しない。
※3 二次発酵についてはタンク内でも瓶内でも規定内とする。
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もしかしたら、これまでもこうした造りの日本酒をご自身のラインに出していらした蔵元さんもあると思います。
しかし、明確な認定基準を置いて、名称に市民権を得させること。そして、「協会」として、参加者が名を連ね、団体・組織として動くこと。
これが実は、世界に出るときの大事なファクターなのではないかと思うのでした。
規格を決めれば分かりやすい。分かれば、名付けられる。名前がつけば、覚えてもらえる。覚えてもらえれば、注文もしやすくなるというものでしょう。
従来からあったことでも、それを「魅力」として打ち出すこと。これは日本酒のブランディングのひとつの試みだと感じました。
日本酒は、うっかりするといくらでも複雑な情報を出していけます。日本酒がかなり好きなひとからしたら、それらも「酒の肴」になり得ますが、まだ日本酒と出会えてもいないひとからしたら、そうした複雑さが、日本酒を閉鎖的にしているとも感じるのです。
呑みの席で、日本酒についての情報をどこまでオープンにすべきか、相手の反応を見ながら調整するよう心掛けることが、普及活動の際にはとても大事なことのように思います。
たまにうっかり気持ちよくしゃべりすぎて、気づいたら「あんまり興味ないかな」とか、こちらが伝えたい一心で、詳細を語れば語るほど、「なんか複雑なんだね……」と心が離れてしまった、と感じることもあります。
複雑になり得ることを、如何にシンプルに記号化させ、まずはその入り口まで導けるか。どんなこともこのリードが勝敗を分ける気がします。
そうした意味でこの「awa酒」の取り組みは、大きな一歩なのでしょう。この先の展開も楽しみです。