満を持して映画『ひとにぎりの塩』DVD販売開始しました!
DVD申し込みサイト
http://www.gulicreates.com/work/hitonigiri.php
<価格>
一般 5,000円(税抜)
ライブラリー 20,000円(税抜)
<商品使用>
片面一層/カラー/日本語/英語字幕付き/NTSC/16:9/90分/レンタル禁止/複製不能/©映画ひとりにぎり製作上映委員会
<内容>
ドキュメンタリー映画監督石井かほりが石川県の能登半島に通いつめるきっかけとなった「揚げ浜式製塩法」。これは、塩田と呼ばれる砂の田んぼに海水を撒き、天日干しをして、塩が結晶化した砂をかき集めたところに、海水を掛け、「かん水」と呼ばれる濃い海水を採り出し、釜で焚き上げるという“手塩にかける”の語源とも言われる技法です。
日本の高度成長を陰で支えた大量生産による現代日本の製塩技法が確立した今、それでも浜士と呼ばれる男たちが手づくりの塩にこだわり、日夜塩づくりに励む意味とは……。
江戸時代から一度も途切れることなく続けられてきた能登の人びとの塩づくりは、戦中戦後にかける日本の移り変わりを物語ると共に、未来の私たちのライフスタイルの在り方を問いかけます。
<クレジット>
ナレーション:はな
監督:石井かほり
撮影:瀬川龍(J.S.C)/照明:原由己/録音:簑輪広二/音楽:谷川賢作/技術協力:映広/レコーディング協力:一口坂スタジオ/予告篇協力:バカ・ザ・バッカ/アートディレクション:田上未希子/Webデザイン:塚脇宣章/宣伝プロデューサー:栗原晶子/プロデューサー:木村美砂
後援:石川県、珠洲市、国際連合大学高等研究所、世界農業遺産活用実行委員会、石川県観光連盟、珠洲商工会議所、金沢芸術創造財団
特別協力:珠洲の塩協議会、株式会社奥能登塩田村
協力:北國新聞社、ユナイテッドシネマ株式会社/助成:文化庁芸術振興費補助金
<お問合せ>
制作・発売・販売元:グリクリエイツ株式会社
info@gulicreates.com
✳︎先着50名様に発売記念として、映画に登場する中前賢一さんの「復活塩(揚げ浜式)」を1個プレゼント!映画の世界を身体の中にも摂り入れて味わっていただければと思います!!
「第232回いしかわ産品会」の後、四次会まで続いた金沢の深い夜も明け、朝から「石川県庁県民文化スポーツ部企画研修」にて90分の講演をさせていただきました。
今回このような機会をくださったのは、表正人さん。元 石川県庁部長で、現在、日本赤十字社石川県支部事務局長を務められています。
監督石井にとって石川県の恩人。
「いしかわ産品会」は企業の転勤先として石川県にご縁ある方々向けの石川県のPRがゴールでしたが、翌日の「県庁の職員研修」は、石川県に根を下ろし、社会基盤を作っていく方々向けなので、表さんからは、「映画づくりを通して起きた本当のことをブチまけて、刺激を与えてやってくれ」とアドバイスをいただきました。
これは、この9年もの間、ドキュメンタリー映画で能登半島に挑戦し続けてきた姿をずっと側でご覧くださり、一緒になって応援くださった表さんならではの言葉だと深く受け止めました。
本当に色んなことがあったのです。
その多くは、「憤り」でした。
10年前、はじめて能登半島に降り立ち、その美しさと、美味しさと人の良さに感動しました。しかし、地元の方に「ステキな場所ですね!」と言っても、過疎化を嘆く言葉しか返ってこない。高度経済成長期の背後でこの地域の方々は、「置いていかれた感」だったり、貨幣経済に置き換わらない物々交換が立派に成立しているのに、それがGDPに反映されないことで、「自分たちは貧しい」と思わされたりしてきたのだと感じました。
先入観無しにまっさらな目で見れば、圧倒的な魅力を放つこの土地と、その恵みを分け合うことを当たり前とできる能登に暮らす方々の心の大らかさは、自信を持って胸を張れるものなのに、それを信じられなくなってしまったこの50年の流れ。
これは、能登半島だけの話じゃない!と強く憤りを感じたのでした。
だから、わたしはここに遺される人びとが紡いでこられた素晴らしい文化を、風習を、里山里海を、「映画」という手段で、「豊かさ」の軸がズレてしまった現代日本に対し問いかけることを誓ったのでした。
しかし、撮影が始まっても、市長初め、地元の人たちはまるで耳を傾けてくれず、行き場をなくした時に、七尾で「御祓川」というまちづくりの会社を経営される森山奈美さんから、表さんをご紹介いただき、そこから映画製作はひとすじの光を得て、少しずつ少しずつ展開していくことができたのでした。
能登半島との出会いから10年の間に、ドキュメンタリー映画『ひとにぎりの塩』と『一献の系譜』という二作品を監督することができ、年間多い時で200日以上も滞在しながら、掘り深めていったこと、その間にひとり、ふたり、と少しずつ理解者や応援者を身につけていけたこと、そんな彼らからの差し入れで、貧乏所帯だった撮影クルーの食卓が気付けば常に旬の食材で溢れていたこと、やがて、市長さんや県知事も振り向いてくださり、支援くださったことなどを語らせていただき、用意していたパワポ資料は使わず、予定の90分を更に10分延長し、100分ぶっ通しで話し続けました。
自分としても「女、花の30代」を丸々捧げた能登半島との出会いを見つめなおす機会となり、本当に色んなことを教わり、育てていただいたと改めて感謝の気持ちが高まりました。
そして、その二作品は今も国内外で上映され続けており、それが叶ったのは、わたしが「ご当地映画」に留まらず、ニッポン全体のこととして語ったからだと自負しています。能登半島には、「日本」と置き換えて然るべき素晴らしい文化があるということです。
そして、実は来月8月から『ひとにぎりの塩』がDVD発売されます!!上映会にお越しになれない方にも作品をご覧になり、お手元に残していただくためにDVD化を決断しました。
当サイトからご注文いただけます。
7月25-26日で第232回「いしかわ産品会」及び「石川県庁県民文化スポーツ部企画研修」にて、監督石井かほりがゲストスピーカーとして講演させていただきました。
「いしかわ産品会」は、石川県酒造組合連合会と官・財・民の長の方々とで構成された、やがて県外に赴任した際に石川県の広報マンとなってもらうべく石川県の魅力を確認する集いです。
乾杯は、もちろん日本酒。しかも、酒器は県のマークの蒔絵があしらわれた漆塗り!やわらぎ水のピッチャーまでも漆塗りで豪華でした。
肝心の講演内容は、石川県で二作のドキュメンタリー映画を監督として手がけ身をもって感じた石川県の魅力と、県外へ普遍的メッセージとして伝えていく方法というものでした。
今回のニュースとしては、現 石川県酒造組合会長であり、吉田酒造店社長吉田隆一様ともご挨拶叶ったことです。息子さんの泰之くんとご一緒する機会が多く、お父様とは実は初対面。映画『一献の系譜』についてのご感想をお聞かせいただけ、嬉しかったです。
もう一つのニュースは、11年の開発期間を経て、新たに誕生した「石川酒68号」という酒米で醸されたお酒をいただく機会に恵まれたことです。大吟醸に適した米質を目指したとのことで、山田錦に太刀打ちできるのでは?!と思わせるほど美味しいお酒に仕上がっていました。
ちなみに、こちらの酒米の呼び名を募集中だそうです!!
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/.../ish.../aisyoubosyuu.html
映画『一献の系譜』が岩手県宮古市にて上映決定しました!
会場名は、「シネマ・デ・アエル」!
つまり、「シネマで会える」!!
なんて、ステキなネーミングでしょう。
映画の世界に出逢えるということのほかに、ぜひ、会いたい方を誘い出して、デートで活用いただきたいところです。
しかも、この建物は「東屋」さんと言って、文政7年(1824)に造り酒屋を創業されていた場所。この映画が上映されるに、まさにふさわしい空間。
そして、映画鑑賞の後は、美味しい岩手県の地酒で乾杯。
映画を肴に盛り上がること間違いなし!!
「シネマ・デ・アエル マンスリー上映会8月」
会場:シネマ・デ・アエル(東屋さん蔵)
会場住所:岩手県宮古市本町2-2
開催日:8月10日(土)
①10:30-
②16:00-
③19:00-
備考:座席数40席
鑑賞料 当日券1200円
映画『一献の系譜』が福島県いわき市にて上映が決まりました!
8月24日(土)16:00-
(日本酒&フード販売15:00-)
イベント名「橋本酒店コラボ企画 Sakeを片手に映画を観よう」
地元酒販店「橋本酒店」さんとのコラボで、日本酒一杯付きで、大人2,000円!!
劇場は、湯本駅前の「Kuramoto 湯本駅前ミニシアター」さん。
一回のみのイベント上映で、お席は15席とまさに早い者勝ちですが、お楽しみいただけることを願います。
三年前に監督石井かほりが出演させていただいたテレビ番組が再びアンコール放送されます。
番組全体は、月にまつわる文献など組み合わせた見応えある内容ですが、石井が登場するシーンでは女子4人が、お月見しながらお酒を呑んで好き勝手なことを喋るというような具合です。
お楽しみください。
【番組名】
ザ・プレミアム 「絶景にっぽん月の夜」
案内役:橋本マナミ
(初回放送:2016年11月12日 (89分))
【放送予定日】
2019年4月26日(金)午前9:00 ~ 10:40
2019年4月27日(土)午前0:45 ~ 2:55 (深夜リピート放送)
※BSプレミアム『プレミアムカフェ・アンコール』枠内にて
※突発的な報道関連事項等により、延期・中止となる場合があります。
イベント「映画『めぐる 職人という生き方』鑑賞とトークイベント-ご縁の化学反応-」が大盛況で終了致しました。
スペシャルゲストとして映画の主人公である藤本さんが東京から駆けつけてくださり、監督石井と対談くださいました。
この会の主催は、「株式会社こはく」さん。16年前に廃業となり、おやすみしていた染色工場を「IN KANAZAWA HOUSE」として、芸妓さんのお座敷体験や、手毬寿司つくり、近江町市場の買い出しとお料理教室など、海外からのインバウンドのお客様をはじめ、日本人の方でも参加できる「日本の伝統文化体験の場」を創造されました。
日本の宝とも言える「伝統文化」。
これを後世へ継承しようとする姿勢に共感し、また、それがかつて染物屋さんだった場所だと伺い、これは映画『めぐる』しかない!と一択で話がまとまりました。
映画『めぐる』は、「木版染め」と呼ばれる最古の型染め技法で、無地の反物が丁寧に美しい着物へと染め上げられていくお話です。職人の手作業を見つめながら、モノローグとして「職人という生き方」が語られます。
本作は、今年で14年目となる石井かほりの映画監督人生の入り口にある作品。藤本さんとの出会いが無ければ今の「映画監督 石井かほり」は存在しなかったと言っても過言ではありません。
「木版染め」が希少性が高く、独特の美しい風合いを醸す技法であるため、映像に残さねば、と思ったのと同時に、藤本さんの人生観に触れ、「生きる」ということに希望を持てるようになる人がたくさんいると思い映画にしたい!と思ったのでした。
その確信は、今回の上映を経て、ご鑑賞くださった方々からの反響の大きさに、時代を超えて尚、求められていると感じられました。
いつも藤本さんからは、いただいてばかりだと感じていた中で、こんなに嬉しそうな様子を拝見できたこと、またここから新たなご縁が広がる気配があることに、わたしもとてもしあわせな気分になりました。
駆けつけてくださった藤本さん、空間と時間を共有くださったお客様方、そして、「IN KANAZAWA HOUSE」を生み出してくださった「株式会社こはく」の谷口直子さん、山田滋彦さんに心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
「IN KANAZAWA HOUSE」では、文化体験の他、こうした企画も受け付けていらっしゃるそうなので、ご興味のある方はご連絡なさってみてください。
3月9日は日本酒にまつわるドキュメンタリー映画三作『Birth of Sake』『一献の系譜』『カンパイ 世界が恋する日本酒』の一挙上映でした。
&作品毎に関係する日本酒の試飲会(「試飲」どころか存分にお楽しみいただける量が振舞われました)と、関係者のトークショウという特典付きでした。
『一献の系譜』からは、白藤酒造店「奥能登の白菊」と、清水清三郎商店「作」、そして、監督石井からサプライズの振る舞い酒として、映画『一献の系譜』の中で醸された2014BYの「宗玄 大吟醸 生原酒」の四合瓶一本を寄贈させていただきました。
量が限られていたため、抽選で10名様のみのプレゼントでしたが、いつ解放しようかずっと悩んでいたので、ふさわしい場があったことに感謝です。
今回の会は、「南部美人」の久慈浩介さんのかねてからの強い希望により実現したものです。
お声かけいただいたのは、もう三年も前のこと。実現までに三年も要したのは、会場が抑えられ、三人の予定があう日を探していたら、これだけの年月がかかってしまったのでした。
しかし、「時」というのは、いつでも然るべきタイミングで用意されているもので、結果、一昨日で良かったのだと感じられました。
何故なら、2015年から2016年にかけて、明らかに高まりを見せた日本酒への関心を(三作の監督は、NY、ロサンゼルス、東京と三者三様だけど「日本酒」にビビっと来た)、この先の未来へつなぐために再認識する行為となったと思うからです。
そして、上映会から二日経った今日3月11日は、映画『カンパイ』の大事なテーマとなる、東日本大震災が起きた日でもあります。
被害に遭われた方々を思い返すと共に、日本酒が日々の生活の中で楽しく飲まれることだけでなく、時に人の痛みを和らげ、心に寄り添うものであること、また、その行為こそが、全国の酒蔵を支えることとなり、日本の農地を守ることにつながるのです。これは映画『一献の系譜』のテーマでもあります。
ご来場くださった方の多くは、既に作品をご鑑賞くださっていた方も多く、しかし、今回の催しの背後にある想いを推し量ってご参加下くださったように思います。
映画『一献の系譜』の撮影中や完成当初、撮影された酒蔵のPR映像と思われ、近いエリアで撮影しない酒蔵さんには、「ウチには関係ないこと」と言われたりもしました。
しかし、監督石井の心にあった想いは、この映画が全国、世界に出て行き、最後は「日本全国の酒蔵さんや杜氏さん方の想いを代弁し得るもの」として、「日本文化の誇り」を伝えていきたいというものでした。
特定の酒蔵を応援して石井が儲かるわけでもなく、商人ではありません。それに酒造りを知れば知るほど、どこの酒蔵さんも大変な思いをしながら造られていると思うと、それだけで敬服してしまうのでした。
そんな想いを能登半島とはまったく別のエリアである岩手県の二戸で蔵を構える久慈さんにご理解いただけていたことは驚きであり、感動でした。そして今回、同じ気持ちで手を取り合えたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
どうかこうした熱量が未来へつながっていきますように。願いを込めて。
2019年3月31日(日)に金沢のかつて染色工房だった「IN KANAZAWA HOUSE」にて豪華イベントが開催されます。
https://www.in-kanazawa.com
催し物
①ドキュメンタリー映画『めぐる』上映会
https://youtu.be/z6heGxopLR8
②対談(監督石井かほり&染色職人 藤本義和氏)
③料理家 谷口直子氏の料理(昼は軽食)
更に、都内からのご参加希望の方向けに、
ステキなお宿を抑えました!(3月15日まで!)
お宿:東山かげろひ
1部屋(1〜4名)2万5千円
https://www.kanazawa-machiya-inn.com/.../accommo.../kageroi/
お宿:西玖 SAIK
1部屋(和室2〜3名)1万6千円
https://www.saik-inn.com/
ぜひ、これを機に金沢へお越しください。
◉詳細はイベントページにて
https://www.facebook.com/events/2265736850331793/?ti=ia
お問合せ・お申込み:
谷口直子 naogogo705@gmail.com まで
氏名、ご住所、お電話番号、参加人数をお送りください。
※キャンセルポリシー:3月27日以降のキャンセルは全額ご負担願います。
※当日、報道関係者の取材があります。撮影ご希望でない方はあらかじめ主催へお伝えください。
主催:株式会社こはく
共催:グリクリエイツ株式会社
3月6日に在ポートランド領事館で開催される日本酒セミナー& 映画『一献の系譜』上映のセミナー講師を務めるマーカス・パキーザーさんと監督石井が面会させていただきました。
そこで、マーカスさんの口からこんな言葉が……
「日本酒の“テロワール”は、
杜氏(ひと)だと思っています」
今回の上映では、マーカスさんが監督石井の代わりに、映画に込めた思いを伝える役をかって出てくださいました。
そして、この言葉に「この方にお任せすれば、きっと大丈夫」、と思えました。
マーカスさんは「酒サムライ」という日本酒造青年協議会が制定した称号を得ていらっしゃり、日本酒や日本の食文化が世界に誇れる文化であることを、広く世界に発信していらっしゃる方。
日本酒と関わり始めたのは1993年と早く、日本酒がまだ1級や2級という呼び名だった時代もご存知なのでした。もちろん、仕込みも大きい造りから小さい造りまでも経験済み。瓶詰め作業もしたことあるそうで、本物です。
マーカスさんとお別れしてから届いたメールには、こんな文章が。
「私は日本人が時々、日本の文化と日本酒がほぼ2000年の歴史があることを忘れるのではないかと心配しています。日本酒=日本なのです」
「ぐっと来る」どころか、冷やっとしました。
見抜かれている。そう、その通りだと思います。
このように海外に暮らす方が日本酒の本質を理解してくださり、そして、大事なことは真ん中のところだよね、と諭されるような思いをいて、世界平和を噛み締めました。